
進化を遂げる画像技術
上の画像が何かわかるだろうか?
最初見たときはよくある海外モデルを起用した商品の紹介ページだと思ったが、これがすべてAIによって生成されたというのだから驚き。
AIが目や鼻、口元などを少しずつ変えながらCGで生み出していますが、ここまで来たら実在するしないの区別はつきませんね。
ちなみに、これには最新技術のGANという技術が用いられているのです。
最新のAI技術GAN
GAN: Generative Adversarial Network は敵対的生成ネットワークと呼ばれる手法で、大量のサンプルデータを学習させることで、学習結果を基に情報変換を行う手法です。
これは2つのAIが敵対的に画像を修正し人間が見ても不自然に感じないレベルの実物に近い画像が作られるようになるという手法で、ご覧の通りの精度となる。
現在のGANの活用事例
トップの画像のように、モデルの生成から始まり、なんと音声の生成も行われているという。
近いうちネット上で見かける人間が本当に存在する人間なのか分からなくなる時代が間近に迫ってきていると言うから期待もありますが、やはり少し怖い面もありますね。
悪用される危険性も
これらの生成技術は静止画だけではなく、動画としても活用できるため
フェイクニュースなどを作り出すことも可能だし
下手すれば、実在する人間が何か悪事を働いているシーンなどが作られてしまうかもしれません。
そうなった場合自らの無実を証明するのはかなり困難を極めるでしょう。
見破る技術も進化している
技術というのは面白いもので、何か新技術が出ると大抵はそれに対抗するものが現れます。
今回の場合は無いものをAIが作る技術ですが
それがフェイクかどうか抜く技術も確立しています。
国立情報学研究所(東京都千代田区)の山岸順一教授(メディア処理)らの研究グループが開発したAIは、フェイク動画に現れる特徴を学習させることで9割程度の精度で本物の映像とディープフェイクで作られた動画を区別できるそうです。
結局技術は使う人次第
どんな便利なものでも使い方ひとつで悪いものにも良いものにもなります。
今回の技術だって知らなければ動画を100%信用してしまうわけですし、 やはりどんな技術があるかを知っておく事が何より必要ですね。
どんどん進化してる